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卒業生紹介

東浦和みどり保育園勤務

須藤 里恵さん

埼玉県立岩槻高等学校出身

子どもと一緒にいたいから、栄養士をめざした

子どもと触れあえる仕事がしたくて、保育士も考えたという須藤さん。ピアノは苦手で、料理が好き……と悩んだ末、栄養士になれば学校給食の仕事に就けると思ったそうです。

 栄養士になろうと思ってすぐ、当時武蔵野に在籍中だった姉に頼んで入学案内をもらい、授業や学校の様子を聞きました。子ども向けの栄養や食事を学ぶコースもあって、自分の希望通りの勉強ができると思いましたね。もちろん姉も「雰囲気も温かくていいよ」と武蔵野をお勧め! 私も担任制ですぐ相談ができることや、しっかり勉強できる少人数の環境が気に入りました。また体験入学で校長先生にお会いして、すごく優しそうに感じました。「こんな先生がいる学校なら安心」と思ったことも武蔵野を選んだ理由です。
今も覚えている実習の一つが、500食分の料理をつくる大量調理実習です。時間内に予定通りの食事数をつくるにはどうするかを体験から学びました。事前の打ち合わせと段取りの大切さ、切る野菜を減らして仕込みから工程を工夫するなど、とても勉強になりましたね。また給食管理実習で食中毒を防ぐにはキュウリなどの食材にも絶対に加熱して、殺菌できる温度と時間を確実に覚えるなど、子どもたちに安心して提供できる食事の基本がマスターできたことも本当によかったと思います。

給食室の入口まで子どもたちが来てくれる

就職活動を始めた後も、須藤さんは保育園勤務の可能性を知らず、学校給食の会社を就職先に考えていたそうです。しかし保育園に実習に行って、転機が訪れました。

 2年生の実習先に保育園があると聞いて、「保育園でも栄養士が働けるの?」とビックリしました。それまで知らなかったんですよ。そのとき実習を経験して、「こんなに子どもたちの近くで働けるんだ」とわかってから、保育園が第一志望になりました。とはいえ栄養士と子どもの接し方などは、保育園によって違います。何より保育園と自分との相性も重要。就職活動では、「ここなら自分が勤めて楽しそうだな」と感じる保育園が見つかるまで、たくさん見学することが大事だと思います。そして最後まであきらめず、学校の就職担当の先生、担任の先生に相談すること。最新の求人情報をもらい、保育園ごとの特色を聞きながら活動することが大事だと感じました。
私が紹介された中で、一番自分に合うと思って選んだ東浦和みどり保育園は、栄養士も子どもたちと接する機会が多いところ。午後になって手のあいた時間は子どもたちと一緒に遊んでいます。逆に朝から14時過ぎまでは準備や片付けで給食室にこもっていますが、食事の様子は保育士の先生が細かく教えてくれます。それに子どもたちも給食室の入口まで来て、「今日はおいしかったから、いっぱい食べちゃった」「つくってくれてありがとう」と言ってくれるので、すごくうれしいですね。

食事の準備に力が入るのは、食べる相手がわかるから

保育園の食事は毎日130食ほど、栄養士の須藤さんと調理師の合計2人で協力してつくるそうです。前日からの仕込みはなく、すべて朝からつくるので午前中は大忙し。

 ジャガイモを手でむき、おにぎりを手で握るなど、意外に手作業も多くて時間もかかります。献立は以前からの蓄積がありますが、できればメニューを増やしたり、改善したり、少しずつ工夫したいですね。たとえば園長先生などが保育園内でトマトやピーマンをつくっているので、それを「保育園でつくった野菜」として、なるべく形や色、味を残す調理法で出しているんです。不思議なことに、みんな「保育園でつくったからおいしい」と言って残さずに食べてくれるんですよ。
しいたけが嫌いな子には料理に1個か2個入れて様子を見たり、食べる量が少ない子は少なめのご飯量にしたり。同じ料理をつくっても、全員が同じ盛りつけではありません。でもこの保育園は子どもと一緒にいる機会も多いので、全員の顔と名前が一致しています。「この子はよく食べる子だな」「好き嫌いあるけど頑張れば食べてくれるな」とか、一人ひとりのことがわかって食事を準備すると、気持ちの入り方が全然違いますね。栄養士になって子どもたちの近くにいて、毎日「おいしい」と言ってもらえる。少し大げさですけど、この仕事は本当に私の天職だと思います。

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