武蔵野栄養専門学校 入学案内2020
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さまざまな栄養素の性質や特徴、身体へ入れたときの効果を学ぶ授業をしています。試験管ごしに身をもって体験したことは献立作成や栄養指導に役立ちます。誰にでも得意・不得意がありますが、苦手なことにとらわれすぎず、気持ちを軽くし、「実験は苦手だけど料理は得意」など広い視野で長所を伸ばすよう指導しています。栄養士の道はさまざまです。学生の間に、自分がなりたい栄養士としての姿を描きましょう。苦手を克服するより長所を伸ばし、なりたい栄養士の姿を描きましょう!武蔵野栄養専門学校 校長 新たな時代にふさわしい、時代のニーズを受け止める栄養士を育成します。久保 淳Atsushi Kubo「食」は人間が生きていくうえで必要不可欠な生活要因です。「食」を通じて自らの健康や多くの人の健康を考えることは、社会全体の幸福につながります。栄養士の仕事は、この「社会全体を幸福にする」という大きな使命を担っており、やりがいのある仕事です。今、日本の食文化は空前の大ブームを迎えています。テレビ・雑誌などで食べ物の話題が出ない日はありません。和食はもちろん、世界各地の特色ある料理が今や町々のお店で楽しめる時代になりました。おいしいものが豊富に並び、食べることが生活を楽しませ、より豊かにするものに変化しています。しかしながらおいしいものを追求するあまり、「食べ過ぎ」「好き嫌い」「偏食」などさまざまな弊害を生じさせていることも事実です。バランスの崩れた食生活が健康を害する要因になっていることが多々あります。我が国では、最近になり2人に1人が「がん」になると報告されています。現在そのなかでも大腸がんの発生率が急増しています。その原因の1つに、食生活の「欧米化」が報告されています。我々の食文化、食べ方に警鐘が鳴っているのではないでしょうか。栄養学は、まさにバランスのとれた食生活を考え、実践していくことにあり、年齢・集団・環境に応じた健康生活を考えていく学問です。「生活習慣病をいかに少なくしていくか」という国家的な課題に対して、「栄養バランスを考えた健康的な食生活」は、その解決に大きく寄与するものと言えます。さまざまな職場で活躍する栄養士のみなさんは、少なからずもこのことを大きなミッションとして、毎日の業務に取り組んでいるに違いありません。最後に、本校が大切にしていることがあります。それは人間性を大事にするということです。豊かな心、正直な心があってこそ「食」は輝きます。栄養の知識や技能を身につけるとともに、教師や仲間とのコミュニケーションなど、心が通じ合う毎日があるのも本校の特色です。新たな時代にふさわしい、時代のニーズを受け止める栄養士の育成に我々は全力を注ぎます。先生からのメッセージMUSASHINOは「担任制&クラス制」。担任教員が毎日学生と接し、きめ細かに指導しています。それぞれの能力を育み一人前の栄養士として送り出すこと、それが私たちの願いです。Message from Teachers実験助手管理栄養士 池田 大佑実習教員事業所給食に着眼し、調理技術の向上と、企業向けの料理のレパートリーや知識を増やす実習をしています。プロの料理をつくるには、つくる側のチームワークやコミュニケーションが大切です。良く話し合い、声を出して確認しながら実習を進めるように伝えています。大変な作業もありますが、食の勉強は奥が深く楽しいものです。食べる相手への思いやりを持った献立を考えられる栄養士になってくださいね。食べる相手に思いやりを持った献立を。食の勉強はとても楽しいものですよ。管理栄養士 飯田 美保30

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